FDC Now

・UFBによる除菌開始


「う歯」治療を更新。・・・2019.03.02

21世紀の歯科臨床をめざして

2019.2.27

院長 藤谷富男

1.歯科臨床に良医は存在すれども名医なし

歯で悩んでいる患者さんが多いためか相変わらず名医の話題がマスコミを飾っている。 しかし、本来の名医とは天才的な感性と身体表現能力を研ぎ澄ますために永年の臨床修行を実践し、終に「心・技・体」一体化の境地に到り「日常臨床」を「芸(アート)」の世界に昇華させた臨床家をいう。

余人をもって換えがたい臨床家は世俗的な番付表を超越した異次元の存在であり素人や御用学者の評価できる存在ではない。

現代は医療保険によって歯科医療の大衆化と定型診療が定着し、さらに現在の「要素還元主義的」な歯学教育のパラダイムでは患者さんへの好感度の高い臨床家は育つが個性の強い天才的歯科医は育たない。

灯台になるべき名医の存在がなければ闇の中でパーツチェンジャーや迷医が似非名医として君臨する。

しかし、考えてみれば不世出の天才的歯科医であっても生涯に診察可能な患者数は限られており、さらに時が到れば土に還る。去る者は日々に疎し、孤独な天才の「芸」は失伝し、その存在すら忘れ去られる。

そこでFDCは先人の足跡を継承しつつ、複雑多様な歯科需要の質的向上をはかるために関連諸科学の最新理論や技術を積極的に導入し、普遍性の高い臨床技術の再構築を目指している。

名医は一代限り、しかし、科学技術は発展しながら末代まで存在する。

その結果、ロボットによる歯科治療の時代が到来する。

発展途上の歯科臨床学において良医はおれども名医は寡聞にして聞かない。この事実は、日々の臨床結果を謙虚な態度で科学的に検証している良医であれば自明のことである。

2.FDCのコアテクノロジーについて

既存の歯科技術を超えたFDCの臨床のコア・テクノロジーは東京大学、大阪大学の両医学部における17年間の研究成果を理論的、技術的に統合化され歯科臨床用に技術移転されたものです。

FDCのコアテクノロジー(核心技術)は歯科医学のパラダイムを越えた最新の科学・技術に基づいて構成されています。コア・テクノロジーを応用することにより従来は極めて困難であると考えられていた診断や治療、あるいは予防においてあたらしいソリューション・テクノロジーを提供しています。

一例を挙げれば「う歯」や歯周組織で@活動や耐性化する、A多種多様な細菌を除菌するためにはコア・テクノロジーの各モジュールである【構造生物学】、【微生物生態学】、【バクテリア・クオラムセンシング】や【細胞内シグナル伝達システム】、さらに【免疫工学】などの生物物理学的な知識を除菌目的に合わせて統合化させています。

このように多種多様な細菌に関する構造と機能に関する膨大な知識を再構築することによって、はじめてナノテクノロジーのUFB(Ultra fine bubbles)除菌が可能になります。

3.医療情報システム(TICSS:統合化臨床支援システム)による統合化

FDCは多様なハイテクソリューション・テクノロジーを装備していますが各々の診療技術を臨床状況に応じて効率的な選択と包括的な運用をするために上位の医療情報システム(TICSS:統合化臨床支援システム)によって統合化しています。また、臨床は非線形な変化が伴いますので「TICSS」が使用環境の変化に対して十分な機能・性能が発揮できるように定期的に更新とメインテナンスがされます。

FDCのコンピュータ利用技術は1974年から臨床用システムを開発、さらに旧電電公社(近畿電気通信局)との共同開発によりレセプト・オンラインシステム開発など国内向けだけでなく、WHO(世界保健機関の)医療情報システム開発の技術指導に招聘され高い評価をうけています。

9.医療情報システム

4.ホリスティック医療への取組み

FDCの臨床技術は診断論理や治療理論に基づく西洋医学が中心となっていますが現実の診療場面では西洋医学だけでは解決できない様々な症状があります。FDCでは、このような症状に対して小食療法をはじめ東洋医学などの代替医療を施術することによって自然治癒力を向上させています。また、職場や家庭におけるストレスによって生じる顎関節症などの心身症的な症状は瞑想法を取入れることにより心が鎮まり改善致します。

5.菌血症の予防

FDCは臨床や予防において常にライブな「細菌情報」を指標に「細胞構造学」や「シグナル伝達機構」の研究成果にそったナノ・テクテクノロジー応用による徹底した除菌をおこなっています。

口腔内に存在する細菌に由来する菌血症は様々な臓器に悪影響を与えます。 とりわけ、近年は家畜・家禽類や農産物、あるいは魚介類などの食品を通じて口腔内に感染する一部の薬剤耐性菌に対しても欧米の医学的界においては重要な課題とされています。

そのためFDCは歯周ポケットからの菌血症対策として各種のUFB(Ultra Fine Bubbles)除菌技術のノウハウを応用しています。

6.歯の病状から知る身体の異常

歯科医は歯の修復まで、それ以上は知る必要がない。本当にそれで良いのでしょうか? 45年の臨床経験から細菌の異常な増殖の陰には常に重い病気が隠されていました。 FDCは「末」である歯や歯周組織の病気を患うことにより患者さんに「本」となる心身の歪みに気づいてもらい、これを正しく指導することこそ本来の健康指導と考えています。

7.高度な予防技術が歯の寿命をきめる

7−1.高度な予防・管理技術が歯の喪失を防ぐ

下に示す2症例は「包括的予防管理システム」と「口腔内限定管理法」による残存歯の状態を示します。2症例を比較して歯や歯周組織の弱い方、あるいは高齢者や病弱な方にとって、歯を喪失しないためには、【セルフケア】だけでは困難であることが理解できると思います。

【症例1】包括的予防管理システムの適用例

【症例1】はFDCの標準「う歯」、歯周病予防プログラムレベル3によって20年間にわたり管理したものです。定期メインテナンスだけでなく、「う歯」、歯周病の除菌法とレーザー照射が実施されています。さらに、ホーム・ケアについては歯科的な範囲だけでなく、食事からメンタル面にいたる包括的な指導を行なっています。

当然の結果ですが「う歯」と歯周病は抑止されています。

【症例1】 66才女性 包括的予防管理システムの適用例

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【症例2】歯の弱い人の定型治療とセルフケアだけの結果

弱い歯の持ち主と歯科医に指摘され熱心にホームケアを実践、定期検査だけでなく早期受診も心がけていた。よい医院を求めて転医を繰り返したが、どの医院でも定型治療と、あとは熱心ではあるが、お定まりの予防で完了。

しかし、早期受診をしているにもかかわらず次々と歯や歯髄を失った結果、歯科医不信となり、歯科難民となっていた。 その治療結果を下のパノラマ画像示します。

【症例2】38才女性 【定型治療と修復】+【定型的な口腔衛生指導】の実例

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3医院での治療結果は7歯喪失、14歯の歯髄除去、いくら歯が弱いにしても38才でこのような口腔状態になるだろうか?

残念ですが例え、若くとも【歯の弱い人】であれば、このような結果になります。 なぜなら、【保険診療は予防を給付の対象としていない】からです。

この症例で見られるように【歯の弱い人】は高度な予防・管理技術で歯をサポートしないと早期受診とセルフケアだけでは歯の喪失を防ぐことは困難です。

8.最後に

これらの多くの新しい臨床技術は患者さんの永年にわたるご理解と熱意あるご協力がなければ完成しなかったものです。このHPは、これからもバージョンアップしながら皆様に、より読みやすく理解しやすい内容で歯科治療の本来の在り方を伝えていきたいと考えていますので、ご期待下さい。また現在も歯で悩まれておられる方々のお役に立てれば幸甚です。