■15.東洋医学■

1.東洋医学を治療に応用する理由

歯や口腔内の炎症や痛みが諸臓器や精神状態のバランスの乱れ(経絡の乱れ)によって一向に解消しない場合があります。

歯や歯周組織をはじめ口腔内の諸組織が『身体に存在し、脳や中枢神経(本)』の支配をうける以上、『末』である口腔内の組織に影響が顕れるのは当然のことです。

FDCは先端の西洋医学を臨床に応用する一方、こうした患者さんの悩みを解消するためにエビデンスや治療効果が確認できる範囲の、東洋医学療法を応用しています。

2.西洋医学で解決できない症状

東洋医学は次のような症状に効果があります。

  1. 抜歯や切開後の痛みが何日も引かず、治りが悪い。
  2. 歯の神経を取ったあとの痛みが続き噛めない。
  3. 歯の根の治療をしているが症状が引かない。
  4. レントゲン検査では特に異常はないのに、噛みあわせると痛い。
  5. 親知らずがよく腫れ、炎症がなかなか引かない。
  6. 虫歯がないのに冷たいものを飲むと、凄くしみる。
  7. 義歯による傷がなかなか治らない
  8. 歯の噛みあわせの不良による肩や首の凝り。
  9. 歯周病による出血や痛みが繰返す。
  10. 口内炎や舌炎などがなかなか治らない。
  11. 顎関節の違和感や痛みが永年にわたって続く。
  12. その他原因不明の歯や歯肉、あるいは口腔組織の痛みや違和感など。

3.FDC東洋医学の由来と経絡調整法

東洋医学を臨床に応用するためには黄帝内径(素問、霊枢)など多くの古典の研究が必要になる。しかし、知識だけでは実際の患者さんに応用できないため「望診」をはじめ、「脈診」、「舌診」などの実技に関しては臨床経験40年の故西久保鍼灸師に懇切なご指導を戴いた。

その間、激痛を伴う難治性の歯根膜炎をわずか10分、ただ針1本だけで痛みを消失させるなど、多くの信じがたい治療効果に驚き、それ以来、東洋医学修得の必要性を痛感したのである。

【恩師 西久保先生について】

【我が東洋医学の恩師である西久保先生は青年時代に結核に罹患し、京都帝大病院を受診するも病状は末期のため当時の医学ではなすすべ無し、と宣告されました。先生は、これに屈せず病をおして東洋医学と鍼灸術を修得され自らの体のあらゆる経穴に針を打ち、工夫を繰りかえしながら、終に病魔を克服されました。

命を助けてもらった鍼灸術に感謝し、病に苦しむ人々のために東洋医学の研鑽に努められ、博識にもかかわらず世に出ることなく市井の片隅で清貧な針医者としての生涯を終えられました。】

なお、黄帝内径(素問、霊枢)は東洋医学の聖典とされているが2500年前に記述されたものであり現代の臨床医学的な視点から不合理な点がみられるため現在、当院は魯桂珍、Joseph-Needhamの鍼灸理論(中国のランセット 鍼灸の歴史と理論)にそった近代的な東洋医学を臨床に応用し、西洋医学では得られない治療効果を上げている。

当院の東洋医学療法は下記の2種類である。

  1. 経皮通電法、または鍼灸針による経絡調整
  2. レーザー(温灸針に相当)による経絡調整

痛くない電子刺激やレーザーでの治療

上記のような症状を引き起こす原因ともなっている、体を流れる気の乱れを整えるために、経皮通電装置やレーザーによって顔や手足などのツボを刺激し、治療します。

この治療法のメリットとして、

  1. 薬物を使用していないので、副作用がない。
  2. 自然治癒力が高まります。
  3. その他、歯の不調による体調全般に効果があります。

経皮通電装置


この装置により経絡調整を行い、鎮痛、や消炎、あるいは免疫力向上をはかる。針痲酔も可能













経皮通電装置の刺激波形


オッシロスコープに示す波形はFDCの経皮通電装置の特殊な波形です。
整形外科などのリハビリに使用する装置の刺激波形とは異なります。













経絡調整の治療効果


通常の根管治療では強い痛みが止らなかった。そこで、胃大腸経の経穴に経皮通電法を施術、根管内から大量の排膿がはじまった状態。













従来の歯科治療では痛みがとれず転院を繰返し、当院の経絡調整によって歯の根からコップ1/4の膿が排出され痛みが解消

注)東洋医学処置は自費診療となっています。

to be continued